自宅で介護されている高齢者はもちろん、介護施設で生活している高齢者もフレイル予防についての対策が講じられています。
そのため介護施設で働いている介護職はもちろん、食事を提供する栄養士もフレイル予防を踏まえた食事提供を検討しているのです。
実はフレイルは単純に加齢によって起きる状態というわけではなく、日常生活が影響をきたしていることも少なくありません。
特に食事は毎日摂取するものだからこそ、必要な栄養素が足りない状態が続いてしまうとフレイルが悪化してしまう可能性があります。
このため、介護施設では自宅で生活している高齢者よりも栄養が管理しやすいということもあり、栄養士がそのことを理解しておかなければなりません。
そして最も栄養士が理解しておかなければいけないのが、どのような栄養素がフレイル予防につながるのか、どのように食生活を改善する必要があるのかという点です。
フレイル予防のために必要な栄養素はたんぱく質・ビタミン・ミネラルの3つで、その上で低栄養を防ぐための適切なエネルギーが摂取できるようにすることが重要だと言われています。
またたんぱく質に関しては大量に摂取すればいいというわけではなく、筋力を維持するのに適切な量を摂取する必要があるのです。
このため栄養士は高齢者の状態に合わせて適切な栄養素とエネルギーが摂取できるように食事を作る必要があるほか、それらがきちんと摂取できるような環境を提供できるように介護職と連携していくことは重要です。